giyamann blog

自然と家族を愛するリーマンの日常(という名の現実)ってこんなもんなんでしょうか? ~ペット・写真や釣り・料理・その他~

化石掘ってみた


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子供の頃になんとなーくやってみたかった「化石採掘」

 

瑞浪に化石を掘れるポイント(博物館にて要手続き)があったので、大人になってからやってみた。

 

【初日】

河川敷に付くと、おお…!

貝殻の化石が埋まりまくってるじゃん!

化石って、こんな簡単にどこにでも出てるもんなの?ってぐらい、足下に化石だらけ。

 

 

 

持ってきたタガネで1つ掘ってみる。

…ぬう、殻だけの化石はすぐに崩れてしまうな…。

 

そうか、化石ではあるけど、採掘して持って帰れるくらい「ちゃんとした化石」は少ないのかもしれない。

 

初めてだし、とりあえずやってみるか。

 

 

出てくるのは、葉っぱ、貝殻ばかり。すぐぼろぼろになってしまう。貝殻ではなく、中身の詰まった(?)貝の化石でないと持ち帰るには至らないよう。

 

初めての採掘は二時間でマテガイの一部、名も知らぬ貝に二種採掘。そろそろ帰ろうかなーと歩いていると、なんか、足下に巻き貝の先端らしきものが…?

 

掘ってみると…なんかピカピカした巻き貝!砂か石か、巻き貝の中で固まったよう。

ちゃんとした化石っぽい!
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【2回目】

初回の時にもらった資料に、なんかレア度が記載されていた。ピカピカの巻き貝はそこまで珍しくないようだが、瑪瑙とか色々石化した化石は「お下がり」という名前で、珍しいらしい。よかった。

 

で、まだまだ色々な化石が出るようだが、目的を決めて採掘することにした。

 

ターゲット1:エグレギウスホタテ

ターゲット2:鮫の歯

 

とくに鮫の歯はなかなか出ないらしい。

これを見つけるまで、通ってみよう。

 

2回目は闇雲に採掘するよりも、露頭している「ちゃんとした化石」を見つけること。珍しい化石を探すこと。

 

これを軸に採掘開始。

すると、露出している地層に加え、川岸の水が浸かっている部分に状態の良い化石が露呈していることに気づく。

 


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手の届く川底に、石化した巻き貝と、ほぼ完全な状態のエグレギウスホタテを発見。川底にあったので、苔が付いているが、中は薄くピンクのピカピカした石になっていた。

 

エグレギウスは地層に一部出ているものを掘っても、ほとんどが殻の破片。いい形で採掘できるエグレギウスホタテは少ない。

 

この2つは2回目にして良いものが採れたと思う。

 

 

【3回目】

もう1つの、そして本命である鮫の歯。

ターゲットを鮫の歯だけに絞って探してみる。

 

 

 

が、全く見つからない。

数も少なく、小さい鮫の歯をこの河川敷にからピンポイントで見つけ出すのは、リアル宝探し。岩に付いてるとか、地層にちょろっと出ているとか、小石と一緒に落ちてるとか、全然見つからないね…。

3回目は、収穫なし。

腰だけが痛い…。

 

【4回目】

瑞浪の化石採掘の検索をすると、結構工夫して皆さん採掘をしている。雨上がりが良いとか、色々。

 

よし、ある程度考えて採掘しよう。

水で濡らせば、地層は黒くなるが化石の色は変わらない。川の水を汲んで地層に掛けると、無駄な砂も流れて化石もしっかり出てくる。雨上がりの環境を作ればいいのだ。

 

しかし、鮫の歯に限っては出てこない。

 

 

では、あとはどこにあるのか。

瑞浪の採掘場は一部水が流れこんでいて、一見採掘に不向きなところや、川の底に出ている部分は、手付かずになっている様子。

 

他の人が手をつけていないところ。

川の底や(手の届くところね)流れ込みがあって藻が生えているところ。

そんなところを重点的に見ていると…

 

川岸に、尖った何かが。


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これは!

慎重にタガネを入れて取り出すと、鮫の歯!

前回の資料によれば、メジロザメの歯らしい。

 

なんかもう、リアル宝探しの、目的のやつが出るとめっちゃ嬉しい!

 

大人が延べ八時間掛けて探して見つけた小さい小さい鮫の歯の化石。

 

収集欲と、何より自分で見つけた化石というものが、運命的な愛着を感じざるを得ない。

 

だって、1700万年前の鮫が、海底から隆起して山の中で自分と出会う。化石のロマンって、ここにあるよね。