自転車で100キロ走った話⑦
島田宿を出て、大井川を目指す。
今回の道中では、大きな河川が3つ出てきます。
安倍川。
(静岡では)言わずと知れた安倍川。安倍川餅で認知している方もいるのでは?静岡市の西部を流れる綺麗な川で、徳川家康によって治水された歴史もあります。
大井川。
今回の登場河川。SLやお茶、温泉などが魅力的な「静岡県の保養地」。昔は氾濫が多く、東海道きっての立往生スポットであったとか。渡るに渡れず、宿代を捻出するために旅人達が着物の帯を質に出したことから、このエリアは帯の在庫が豊富に残っているとか。
天竜川。割愛。
ということで、大井川を目指して自転車を進める。
きた!大井川。
うん。そうだよね。
当たり前だけど氾濫してないし、すんなり橋を超えられるし、帯の下りも今は昔。のんびり橋を渡っているとしかし、なんだか嫌な雰囲気がひしひしと…なんだ?
橋の中央ぐらいで気付くその正体。
あ…行く手180度全て山だ…。平地で西に進むルートがない…。
おろろーこれはまずい。
選択肢として、
・逆走して海沿いを目指す(めっちゃもったいない)
・山をこえる(しんどい)
ぬわー…。あー…。山越えよ。
ここまで順調に来て、初めて文字通り「山場」へ。
地図なしで鮭のように方向感覚だけで来たからなー…。頑張ろう!行くしかないし!
この山を越えると次は掛川市に。